ピラティスが出来る事・出来ない事
執筆者:祖父江誠
職業:パーソナルトレーナー
保有資格:全米ストレングス&コンディショニング協会認定パーソナルトレーナー(NSCA-CPT)
PHI ピラティス インストラクター
経歴:2022年3月、名古屋市瑞穂区にパーソナルトレーニングジム
CALORIE TRADE JAPAN 瑞穂区店を出店。
さらに詳しい経歴はコチラ
ピラティスとは?
まずはおさらいとしてピラティスとはどの様な運動なのかを引用します。
以下抜粋
ピラティス・メソッド (Pilates Method) は、1920年代に、ドイツ人フィジカルトレーナーのジョセフ・ヒューベルトゥス・ピラティスが開発したエクササイズである。ジョセフは「コントロロジー」と名付けていたが、日本では一般的にピラティスもしくはピラテスと呼ばれる。誤りであるティラピスも使用される場合もある。
ピラティスとは特別なものではなく、上記にもある通り、ただのエクササイズの1種類です。
ビリーズブートキャンプみたいに「ビリー」さんがプログラムを作成して、それに考案者の名前がついて広まり浸透した物と捉えております。(←ビリーさんが考えた訳では無いかもしれないので、あくまでイメージとして聞いて下さい💦)
ですが「ピラティスエクササイズ」としてここまで広く活用されていると言う事は、それだけの人を惹きつける魅力や運動効果があるのだと思います。自分も今年は「ピラティスエクササイズ」に惚れ込み、技術を得る為に今年はピラティス器具の購入や資格・セミナーの受講を行ってきました。
そんな経緯も絡めて本日はこの「ピラティス」と言うものについて、現在の理解している所を書き記そうかと思っております。
ピラティスが出来る事・出来ない事
ピラティスを学び始めてまだ1年未満ですが、自分の中では本気で学んできた自負があるので、そこから感じたピラティスエクササイズの優位性について紹介していきます。
機能改善が出来る
ピラティスの優位性はこれに尽きます。
トレーニングはどちらかと言えば機能向上(筋力・瞬発力など)ですが、ピラティスは機能の改善が出来ます。
機能改善とは弱化・過緊張などの筋肉が上手く活用出来ていない状態を活用出来る様にする事を指しております。
トレーニングでも機能改善が出来ない訳では無いのですが、ピラティス、特にマシンピラティスの方が機能改善においては圧倒的アドバンテージを感じます。
何故ピラティスの方が機能改善に優位かと言うと、マシンの形状と負荷の掛け方にあります。
ピラティスのマシン(リフォーマーやチェア)は医療機器をモデルに作られている様です。
リフォーマーは診療ベッド、チェアは車イスが元になっております。
立位が取れず、寝姿勢が常の方がリフォーマーで、寝たままエクササイズを行い筋力を鍛える。
車イスで生活している方が、座位の状態のままチェアに座って身体鍛える。
そして寝たきり、座位からより負担の掛かる姿勢の取れる身体を作って行く。
このプログレッションがピラティスエクササイズの源流と感じております。
このプログレッションは長軸方向に負荷を掛けて、かつ立位が基本姿勢となる、バーベルやダンベル器具を使用するウェイトトレーニングには難しい所でしょう。
またピラティスエクササイズの負荷はスプリングで調整します。
スプリングはどの方向にも負荷を与える事が出来る他にスプリングの張力を調整する事で負荷が掛かるタイミングもコントロールする事が出来ます。
動作改善が出来る
ピラティスは機能改善を含めた意味で、動作改善が出来ます。
動作とは機能と被りますが、屈曲や回旋など身体の動きであり、その細かい動きの複合動作で歩行などの日常動作があります。
機能改善をする事によって、日常生活やスポーツ中などの動作改善をする事が出来る点がピラティス最大のメリットだと今は感じております。
筋肉量の向上は期待出来ない
ピラティスは目に見えるほどの筋肉量の向上は出来ません。
理由は単純で負荷が弱いからです。
筋肉を大きくする為には、定量的な重量負荷を斬新させて行く必要がありますが、ピラティスではそれは難しいです。
先述の通りピラティスの負荷はスプリングであり、スプリングの負荷は張力を発揮する位置によって変わります。
そもそもが定量的(kg単位)な負荷では無いため、ピラティスで筋肥大を狙うのは若干ナンセンスかと感じます。
ただ大筋群の向上は難しいですが、それ以外の細かい筋肉である所謂「インナーマッスル」に関しては多少の筋力・筋量増加はしていると思われます。
大まかにですが上記が「ピラティスで出来る事・出来ない事」の内容になります。
参考になったでしょうか?
是非ピラティスを行うことを検討する際の材料にして下さい!
本日も最後までご覧いただき有難うございました。